モーラとシラブル (2005/11/24)
- 「北海道」には [自立拍+付属拍] の構成を持つ三つの連鎖が含まれている。
- 自立可能の分節音一個を中核( nucleus )とするこのような(一個または一個以上の分節音が作る)連鎖は、言語音声が「聞こえる」ものとなるために不可欠な基本要素で、それがすなわちシラブル (syllable) である。つまり「北海道」は 三シラブルの単語である。
- 多くの言語(特に漢語系の言語 など)では、シラブルの数が語句の長さの直接の尺度である。しかし日本語では、語句の長さの尺度となるのはシラブルの傘下にあるモーラの数で、(傘下のモーラ数によって長短の決まる)シラブルではない。 (例えば「久留米」も三シラブルだが長さは「北海道」の半分)
Q
「北海道」を 「ホッカイドー CVQCV-GCVR (3 シラブル = 6 モーラ)」と分析するのと同じ要領で政令指定都市全部(2005 年現在)の名称を分析しなさい。
A
札幌 サッポロ CVQCVCV (3 シラブル=4 モーラ)
仙台 センダイ CVNCV-G (2 シラブル=4 モーラ)
さいたま サイタマ CV-GCVCV (3 シラブル=4 モーラ)
千葉 チバ CVCV (2 シラブル=2 モーラ)
横浜 ヨコハマ GVCVCVCV (4 シラブル=4 モーラ)
川崎 カワサキ CVGVCVCV (4 シラブル=4 モーラ)
静岡 シズオカ CVCVVCV (4 シラブル=4 モーラ)
名古屋 ナゴヤ CVCVGV (3 シラブル=3 モーラ)
京都 キョート CGVRCV (2 シラブル=3 モーラ)
大阪 オーサカ VRCVCV (3 シラブル=4 モーラ)
神戸 コーベ CVRCV (2 シラブル=3 モーラ)
広島 ヒロシマ CVCVCVCV (4 シラブル=4 モーラ)
北九州 キタキューシュー CVCVCGVRCGVR (4 シラブル=6 モーラ)
福岡 フクオカ CVCVVCV (4 シラブル=4 モーラ)
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