半母音(2005/10/27)
- 分節音を特徴づける根本素性としての主体性の有無は、殆どが(口腔内で息を妨げる)阻害性の有無の裏返しである。「殆ど」と断るのは、主体性はある程度まで(言語により)弾力的だからである。
- 一般的には阻害性が子音と母音の分かれ目で、いわゆる母音はどれも阻害性がマイナス、いわゆる子音はどれも阻害性がプラスである。しかし主体性については、母音は「主体性プラス」が普通(無標)だが、「主体性マイナス」の場合もあり、逆に子音も、「主体性マイナス」が普通(無標)だが、「主体性プラス」の場合もある。
- いわゆる母音のうち「主体性マイナス」のものがいわゆる半母音で、G (=Glide) と記号化され、V (=Vowel) と記号化される「主体性プラス」の真母音と区別される。事実上五十音図には、CV タイプと V タイプの外に、GV タイプの仮名も含まれている。
Q
五十音図に含まれたGV タイプの仮名を四個挙げ、素性値分布表によってそれぞれの G についての主体性、阻害性、high、back、low、 round の六素性をめぐる素性値を、 V としての /イ、ウ/(=[i,u]) のそれと対照させなさい。
A
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