子音の弁別(2005/10/13)
- (主体性がプラスの)母音(vowels=V) が high, back, low, round の四素性だけで可成の程度まで弁別できるのに対し、(主体性がマイナスの)子音(consonants=C) も anterior (前方性)、coronal (舌頂性)、 nasal (鼻音性)、voice (有声性)の四素性で可成の数の分節音が弁別される。
- 冒頭に掲げた素性値分布表は、仮名八個について、含まれた子音の上記四素性に対する素性値を示したものである。(有声性がマとナの行で空白になっているのは、該当する素性値が、連動により、必ずプラスになるから省かれたもの)
Q
示された八個の仮名のうち、サに含まれた子音に性質が最も近い子音を含むのはどれか。理由を挙げて答えなさい。
A
サは明らかに鼻音性を持たないことよりマ、ナが先ず除外され、次にバ、ダ、ガのように [+有声性] の印(濁点)を持つザでもないことよりバ、ダ、ガも除外される。最終候補はパ、タ、カとなり、そのうちタだけがサと調音点が共通 ([+前方 , +舌頂])。よってサに最も近いのはタということになる。
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