自立拍と付属拍(2005/11/17)
- 主体性がプラスの分節音は自立できる(とされる)分節音で、主体性がマイナスなのは自立できない(とされる)もの、つまり自立できる(とされる)分節音に付属(依存)する分節音である。
- モーラ音素 Q と N も(例外的に自立するNを除けば)、C と G のように V に依存するので、Q や N によるモーラ(拍)は一般に付属拍(または特殊拍、特殊モーラ)と呼ばれ、V による自立拍 (または自立モーラ)と区別される。但し付属拍は Q と N によるものばかりではない。
- 例えば「北海道」(ホッカイドー)が持つ三個の自立拍(ホ、カ、ド)には、依存する付属拍が一個ずつあり、うち一個は ホ に依存する Q だが、カ とドに依存するのは Q でも N でもなく、それぞれ二重母音の後半部と長母音の後半部である。つまり(前者を -G、後者を R と記号化すると)ホッ カイ ドーは (一応 )CVQCV-GCVR と分析される。
Q
都道府県名で付属拍を含む(とされ得る)ものを漏れなく列挙し、それぞれについて、上記の「北海道」についての分析と同様の分析(片仮名表記を含む)を行いなさい。
A
北海道(ホッカイドー)CVQCV-GCVR
群馬(グンマ)CVNCV
埼玉(サイタマ)CV-GCVCV
東京(トーキョー)CVRCGVR
新潟(ニーガタ)CVRCVCV
愛知(アイチ)V-GCV
京都(キョート)CGVRCV
大阪(オーサカ)VRCVCV
兵庫(ヒョーゴ)CGVRCV
鳥取(トットリ)CVQCVCV
高知(コーチ)CVRCV
大分(オーイタ)VRVCV
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