ライマンの法則 (2006/3/2)
- 連濁はいくつかの原因によって阻止される。そんな原因の一つにライマンの法則 (Lyman's Law)の名で知られる制約がある。
- 「後部要素がすでに濁音を含んでいる複合語では連濁は起こらない」というのがライマンの法則である。
Q
カ行、サ行、またはタ行に始まる和語を後部要素とする複合語で、ライマンの法則だけによって連濁が阻止されていると思われるものを計六個列挙しなさい。
- 注:複合語(compound) とは語幹同士の結合によってできる単語である。つまり「古鍵」(フルカギ)などは複合語だが、名詞句「古い鍵」(活用語 + 語幹)や丁寧語「お言葉」(接頭語 + 自立語)などは複合語ではない。
A
手鏡(て・かがみ) 岩陰(いわ・かげ) 花篭(はな・かご) 雛飾り(ひな・かざり) 朝風(あさ・かぜ) 街角(まち・かど) 白樺(しら・かば) 玉簪(たま・かんざし) 生傷(なま・きず) 宝くじ(たから・くじ) 星屑(ほし・くず) 天下り(あま・くだり) 気配り(き・くばり) 生首(なま・くび) 荒削り(あら・けずり) 力瘤(ちから・こぶ)
白鷺(しら・さぎ) 茶匙(ちゃ・さじ) 赤錆(あか・さび) 小夜時雨(さよ・しぐれ) 人形芝居(にんぎょう・しばい) 道筋(みち・すじ) 神楽鈴(かぐら・すず) 舌きり雀(したきり・すずめ) 小倅(こ・せがれ) 長袖(なが・そで) ざる蕎麦(ざる・そば)
花束(はな・たば) 一人旅(ひとり・たび) 手違い(て・ちがい) 大鼓(おお・つづみ) 山椿(やま・つばき) 茶壷(ちゃ・つぼ) 大手柄(おお・てがら) 大蜥蜴(おお・とかげ) 赤とんぼ(あか・とんぼ)