Thursday, September 27, 2007

HL連鎖の制約と単純分離表示

  • 「アクセント単位」を形成する「HL 連鎖」(H のモーラと L のモーラ の組み合わせによる連鎖) は、H (高)と L(低)のモーラの(「シラブル境界」を含む)さまざまな組み合わせを持つ。
  • このような組み合わせは、連鎖中にモーラが n 個あれば可能性は(「シラブル境界」としてのドットを無視しても)数学的に 2 の n 乗ほどもある。しかし実際の組み合わせは、次の制約により、大きく制限される(m は H または L のモーラ、M はいわゆる「アクセント核」)。 したがって、実際に「アクセント単位」を形成する「HL 連鎖」は、(M を含む)m の単純な表示(単純分離表示)として表すことができる。
1)  M は、常に H である。(但しその数は各「アクセント単位」につき一個を超えず、存在しないこともあり、存在してもシラブルの一個目のモーラにしか置かれない)
   2)  m は、同一「アクセント単位」の M に後続する場合と「アクセント単位」の先頭に立つ場合だけが Lで、その他はすべて H である。

Q
  上記の制約に違反しない 4 モーラ (またはそれ以上) の異なる語句 5 個を(「シラブル境界」と M を含む)m の連鎖(即ち「単純分離表示」)として表し、それぞれについて語句(平仮名表記を含む)と共に実際の「HL 連鎖」を示しなさい。M としての H は肉太(H)とし、「単純分離表示」は括弧で囲うこと。

A
 (m.m.m.m) 広島 (ひろしま) L.H.H.H 
    (m.mm.m) 日本語  (にほんご)L.HH.H
    (mm.mm) 東京  (とうきょう)LH.HH
    (m.M.m.m) 山口  (やまぐち)L.H.L.L
    (mm.m.m.m.M) 考え方 (かんがえかた) LH.H.H.H.H

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